「マツコ会議」を見て早速「美容鍼」を試された方も多いと思います。
「美容鍼」というツールが無ければ一生「ハリ」「きゅう」とは無縁の人が
とりあえず「鍼灸院」「鍼灸サロン」などに足を運んでもらえて嬉しい現象です。
けっこういろいろ便利な「鍼灸治療」ですが、
何度も言うように、鍼灸師以外の一般の方の具合が悪くなった時
治療の第一選択肢にはなりません。
地区によっても差がありますが、
「風邪をひいた」で鍼灸へ行く人はほとんどいないのでは
関西や四国など西日本の方は「風邪」で鍼灸を利用する方もいますが
東日本だとその割合はグッと下がるどころか「風邪で鍼灸？」と思うのが普通だったりします。
だって、イメージがねぇ・・・
「ハリ」ですよ。痛いって想像しますよね
「灸」ですよ。熱いって思いますよね。
イメージを膨らませれば膨らませるほど自主的に「行こう」とは思われないのが「鍼灸」
鍼灸師会では受療率(最近は5％切っているようです)の低下を深刻に考え
何とか「鍼灸」に興味を持ってもらえるような話し合いをしているようです。
どんなに鍼灸師同士で話し合っても「鍼灸」を受けてもらえないことには先に進めません。
「美容鍼」「美容鍼灸」は治療じゃないとか敬遠される先生方もいらっしゃいますが、
窓口がどうであれ初めて「鍼灸」を受けた方の第一印象が悪くなければ
「美容鍼灸」から次は「鍼灸治療」につながるのではと私は考えています。
もちろん施術方法は先生によって違いますから、すべて治療につながるとは思いませんが
例えば、10代や20代の若い女性なら「生理の悩み」や「妊娠・出産」などに「鍼灸」が使えること
「冷え」の改善を目標にすると年代関係なく健康や美容に役立つことも知ってもらえます。
「肩こり」「腰痛」「ギックリ腰」とかだけでなくても通える場所だと知ってもらうことが大切です。
私は「美容鍼」希望でも顔だけ刺すことはしません。
私なりのポリシーがあるからです。
化粧品を売っていた時から「商品」だけをただ売るのではなくお客様の背景を考えて接客していました。
今はもっと問診に時間をかけて、来ていただいた方のたくさんの情報から
その方の必要とする事を一緒に考えてサポートするよう心がけています。
(話が盛り上がりすぎて時間オーバーになることがほとんどです)
なので治療だけでなく「カウンセリング」として利用してくださる方もいます。
「顔だけうってくれたらいいのに」と考えている方には残念ながら向かない施術や場所かもしれません。
ともあれ、マツコ会議で興味を持った皆様
是非一度「美容鍼」をご自分に合いそうな場所で受けてみてください。
そして「鍼灸」を知ってください。
万が一初めてのチャレンジで苦手と思われた方も、出来ればもう一度他の場所で受けてみてください。
勿論私のところで受けていただいて満足出来なかった方もこれに懲りず他で試してください。
「鍼灸」はとっても奥深く面白い世界です。
たくさんの人に知ってもらえたら嬉しいです。