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ナラティブアプローチ

秋

ナラティブアプローチとは患者様の病気や疾患についての「物語」を聞き取るというような意味です。
聞き覚えのない言葉ですが、最近は医療者のコミュニケーション教育に活用され始めているいるようです。

この内容をコラムに書くのに、読み手によっては悪口を言っているように感じる人もいると思うので
誤解のないよう、あくまで自分の経験から
改めて痛みやつらさをを抱えている方に対する接し方、言葉かけを自分本位にならないという戒めてとして書きます。

体の不調は他人に言葉で伝えるのがとても難しいです。
痛みや日常生活での不便さも本人の感じ方を理解してもらうのが困難です。
例えば、同じ疾患や状態であっても感じ方は個人差もあるし、聞き手もその差を理解しがたいのも現実。
病院を受診したり、心の問題ならカウンセリングに行ったり、抱えているつらさをなんとかしようといろいろ試し努力している時、
何気ない言葉でショックを受けたり、落胆したことはありませんか?
実は私つい最近久々にそんな体験をして、そこで自分もそんな体験をお客様にさせていないか再確認させられました。
私自身、病院スタッフとして働いていたし、ドクターも看護師さんも忙しい現実も知っています。
一人一人に向き合いたくても向き合えない現実も確かにあります。
でも・・・自分が感じたことのない痛みに対してかける言葉は気をつけて欲しい・・・
言った方は悪気がなかったとしても言われた方、特につらさを抱えている場合は重さが違うということ。
最近の医療現場で患者様の痛みの原因にはその患者様の社会的背景が大きく関係していると理解され始めています。
とはいえ、医療人も一人の人間で個性も違うからすべての人ができることではないですが、それでも想像はして欲しいと思います。
「身体の痛みは心の痛み」
忘れないように。そして自分本位にならないように気を付けていかなくてはと感じています。

9月1日今日は新月。気持ちも新たにスタートです。