年2回開催される現代医療鍼灸臨床研究会へ行ってきました.
研究会の開催場所は東京大学です
研究会のテーマに魅力があるのか、
東京大学だから行きたいのか・・
ややミーハー的な感覚を持ちつつ参加しました。
今回のテーマは「慢性疼痛の病態と治療戦略」
・痛みと自律神経
・腰椎術後症候群
・糖尿病性神経障害
・中枢性疼痛
・線維筋痛症
このような症例に対する鍼灸治療の有効性を聞いてきました。
と、さも賢い人のような書き出しですが
講演開始早々私の頭の中は「きゃ~生理学神経系苦手~」「イヤ~専門用語満載」「英語だ~」
一瞬にして周りが賢く見える病に陥りました(◎_◎;)
専門的な内容が勉強できるから参加しているのに
テストのために覚えただけの自分を深く反省!
鍼灸治療も専門性が必要と感じていますが、
その前に生理学、解剖学、臨床医学等、基本になることに対して学ぶ必要がありすぎです。
必死で理解しようとしていた勉強会ですがやはり学ぶものは多く
特に、痛みと感情や考え方の関係性については非常に納得できる内容でした。
痛みの認知が心の体験と結びついたり、
心が痛いときと身体が痛いときの脳の活動が同じだったり
現代医療(西洋医学領域)でも、痛みの原因だけを追求する治療から、患者様の心理的、社会的背景も考慮した治療に変化してきていると伺いました。
教育講演してくださった、東京大学医学部付属病院緩和ケア住谷ドクターの講演は専門的な中にもユーモアたっぷりでスッと頭に入りました。
痛みと感情の関係を説明する例として
嫌いな人からされたビンタとお金を払ってでも受けたいアントニオ猪木のビンタは、痛みは同じで、反応する脳の領域も同じなのに、感情と痛みの持続時間が違うと説明されました。
実際に腰痛をはじめ、病名がつかないのに痛みを感じている方の多い今、痛みと感情は切り離せないと思いました。
自分自身も1つの疾患を抱えた時、病気になって初めて溜め込んでいた負の感情を強く意識させられました。エビデンスではないので説得力ないですが、病気は何か心のメッセージを発信しているとは思うのです。
お伝えしたい内容満載それをわかりやすく安心して聞いていただくためにまずは私の基礎知識再確認!
安心して施術を受けていただけるよう苦手なものに蓋をしないで頑張ります。
余談ですが、研究会参加時毎回思うのが、女性の参加者はスリムで薄化粧でも肌のきれいな方がほとんど
自己ケアができているのか、鍼灸効果か、機会があればお話を聞いてみたいものです。