「また同じ失敗をしちゃった」「なんで苦しくなる選択するのだろう」「自分が嫌い」「人生が上手く回らない」等々
自分を苦しめる行動や思考はいつの間にか身に付いた脳の癖です。
心の問題と脳の癖は切っても切れない重要な問題なんです。
私自身強い脳の癖がある事を自覚してその癖と闘いながら何年も過ごしています。
その癖のせいで笑ってしまうほど山あり谷あり人生を生きて、試行錯誤をしながら自分を変える努力を継続中です。
やっと最近自分育てが落ち着いてきて心年齢が5歳くらいにはなったかと感じていた矢先
ある出来事でフラッシュバックが起こり、少しは成長したと思っていた心がガタガタと音を出して崩れる状況に遭遇しました。
本来そんな状況の時は専門家に頼るのが一番ベストなのですが、残念ながら経験上私の状況を理解してサポートをしてくれる人に私自身は出会えていません。もちろん探すためにたくさんの場所、人を訪ねました。そこでも思うのは自分にとって必要な人との巡り合わせも脳の癖と関係性が深く、人でも場所でも癖によって選択を間違うことがとても多く、人生とても遠回りしている感じがします。
そんな自分の経験から今の私の仕事のベースが出来ました。
鍼灸をメインで仕事をしていますが、治療を進める上で、肩こり・腰痛など表面的な症状を見るだけでなく、その症状を出す元を探すことを大切にしています。
以前のコラムでも書きましたが、今は「心因性疼痛」という状態で困っている方が現実的に増えています。そのように心が元で不調を抱えている方が増えているのは事実です。
本人の自覚ある無しに関わらず、けっこう考え方の癖で痛みや不調をを引き起こしている場合もあり得ます。
自覚のない人、自覚してもらうタイミングでない人にまで無理矢理自覚を促すことはしませんが、気付いて欲しいと信号を発している人にはその人が楽になるためのヒントを交えて症状を軽減するのは勿論、その方の脳の癖を共有しながら少しでも幸せに前を向ける方法を考えてサポートするように心掛けています。
今までの人生、今現在もスムーズに生きれていると本人が思っている場合は別として、表面的には元気そうだったり、幸せそうに見えていたとしても心の中はわかりません。強いコンプレックスやネガティブな自分を見せたくなくて必死に表面を繕っている人はたくさんいます。昔の私がそうでした。無理していると頭ではわかっていても弱い本当の自分と向き合うことはおろか認める事さえできませんでしたから。結果いろいろな身体の不調を経験したり、生きる上でも損な状況を生きる事になりました。
辛くないとは言えません。だけどその経験があったからこそ見えるものがたくさんありました。学問としての「認知行動療法」よりもっと実践的な体験ができたのですからとても貴重な経験をしたと思えるようになりました。
心の問題を感じている人は、たぶん知らない間に身に付いた脳の癖を持っている方が多いと思います。残念ながら癖は自分で付けたものではなく、そのように育ってきたのが元なのでその人ばかりを責められません。
だけど変わる努力は出来ます。その癖はなかなか頑固で強烈な個性を持っているかもしれないけれど、幸せになりたいと思う気持ちがあれば何歳でもチャレンジ出来ると思います。簡単ではないし何度も何度も折れそうになるけれど、同じような経験をして苦しんだ人との出会いや共感してくれる人との出会いがあれば戦っていけます。
脳の癖を知って自分から自分を辛くするループを解いて心も身体も幸せに、そして幸せのループが繋がって欲しいものです。
「運がいい人」は考え方も運が良くなる考え方をしているようです。だったら脳を騙して「運がいい人」になれる考え方を身に付けた方が得ですよね。上手に生きる生き方をみんな平等に学んでいる訳ではないので、今からでも学んでつまずきを少なくすることも出来るって知って欲しいです。
このコラムを書くにあたって、私が本当に戦っている心の問題を正直に書けたらもっとシンプルにいろいろ伝えられるのに、まだその勇気が無くもどかしく思っています。最近、私と同じよな状況を経験している方に出会うことも増え、声をあげたい思いが強くなるもののまだまだ多くの方に理解されていない問題のため今の私はそこから発生する問題と一人向き合う自信がありません。それでも縁があってお会いする機会をいただいた方が同じ様な苦しみから早く抜け出し、そして少しでも生きやすく、自分自身の人生を生きることが出来るように微力ながらサポートをしていきたいと思っています。