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10年ひと昔ってほんとかもと思った今年1年

今回のコラムは読み方によっては重く感じる内容ですが、
暗くしたいのではなく、今ツラい思いや悩みで希望の光が全く見えない人に
少しでも元気を出してもらえたらと思って書いています。

10年前の年末
写真のサロンを閉めました。
その当時は閉店の本当の理由をお客様に伝えられず
家庭の事情で閉店と手紙で説明しました。
まだオープンして3年
オープンして間もなく地方の情報誌に
県内で1番のリラクゼーションサロンと取り上げられたことも
あっという間の閉店の本当の理由は
サロンをしていた自宅を急遽手放さなくてはならなくなったからなんです。
それもかなり直前までそうなることを知りませんでした。
それまでの生き方も問題だったのですが
何の準備も出来ないまま、ある日突然住む家と仕事が無くなり収入が断たれる状況に陥ったのです。
言葉は悪いけれど死を選んでもおかしくない深刻な状況
その状況でもかなり深刻な状況なのですが
それよりももっと深刻な状況にしたのは家族の問題でした。
詳しくはコラムに書くには重く、上手く説明する自信がないので
とりあえず急に人生が変わったのが10年前なんです。

生活が変わるといろいろなものが変わります。
周りの人たちも変わり、誰かに支えて欲しい状況なのにドンドン人間関係も変わりました。
この問題をきっかけに離婚もしたので「孤独」という状況に
孤独になると人との関わりが分からなくなって
怖くて人と接することができなくなり、自分からも人を遠ざけるようになり
不安と孤独の闇の中に入ってしまいました。
誰かのせいに出来れば楽だけど、
もともと自分を責める癖がある私はドンドン自分を責めて苦しさは増すばかり。
心が崩壊してしまうと抜け出すすべが見つけられなくなりました。

でも、今私は生きています。
生きてこれたのは、絶望的な状況に落ちてそこでやっと今まで感じていた「生きづらさ」の原因が分かったからです。
子供の頃から感じていた違和感の点と点が線に
人間関係、仕事、人生で起こった上手くいかない出来事・・・
それには理由があったとやっと理解出来ました。
なんとなく上手く生きれている人、楽しんで生きている人と自分は全く違う世界にいるって納得したら楽になりました。
だから、生きている意味が無いという考えを改めて、自分で自分を育てながら生き直そうと思えたんです。
生き直すには遅い年齢でしたが、大っ嫌いだった自分を少しでも好きになって
死ぬときに生きてて良かったと思えるように生き直そうって。
今までの人生で一度も考えた事のない思いになれました。

今も完全復活したわけではありません。
まだ苦手な事もたくさんあるし、解決していない問題もあります。
それでも何とか生きています。
10年前から去年までの私は今現在このコラムを書いている私を想像もしていなかった
なんだかよくわからないけれど、今年1年は10年間の苦しさがスッと抜けた1年だったと
自分でも不思議でしょうがないです。

ずっとどん底でいることも出来ます。
でもそれが嫌だと思う気持ちが少しでもあれば人は変わることが出来るのではないでしょうか?
もちろん楽な道のりではないし時間だってかかります。
私が知らなかった大切な事の1つは自分の気持ちを大切にするということ。(わがままに生きるとは違いますよ)
自分を大切に生きる事、簡単なようでとても難しい事
もしそれがわからないかもと感じている方がいたら、年齢なんて関係ないからまず自分を大切にすることを努力目標にしましょう。
自分を大切にすることがなんとなく理解できると少しづつかもしれないけど光が見えるかも。

世の中にはいろいろな方がいます。
10年前までの私は一部の世界しか目に入っていませんでした。
もちろんすべてを見る必要はないかもせれません。
どん底に落ちる経験なんてしない方がいいに決まってるけれど
その経験は見えなかった世界をたくさん見せてくれました。
知らないままで過ごすより知れて良かった。
今もまだ知らないことの方が多いけれど、だからこそ知る楽しさもあると思えるようになりました。
物覚えが悪くはなっていますが、学べるうちは学んでいきたいと感じています。

重い内容を読んでくださってありがとうございます。
出来る事なら
今とても苦しいと思っている方に光が届きますように。
10年ひと昔と思えますように。